2017/12/05

差別に対する意識の違いを考えさせられた

11/25の授業の続きです。

11125-t2

むむ、これは何のことだろう?
昔の小学校の授業風景ですね。
男の子たちが真ん中の席を占め、女の子たちは壁際に机もなしで座っている。

それが問題なのかしら?と思ったら、その下の文字の表記法が、今フランスでは論争になっているそうです。

記事はこちらでどうぞ。

https://www.letemps.ch/opinions/2017/11/14/cheres-lecteurrices-lecriture-inclusive-dechaine-passions

フランスの言葉は、耳で聞くと同じに聞こえても書き言葉が違います。
単数男性形、単数女性形、複数男性形、複数女性形 と四通りの書き方があります。

よく手紙の始めに書かれる挨拶言葉、親愛なるの意味の cherもそうです。

cher(男単)、chère,(女単)、chers(男複) 、chères (女複)

声にすれば、全部シェーなのですが、相手によって書き方は違えなくてはいけません。

読者という意味の単語も

一人の男性なら lecteur 女性なら lectrice 、それが複数なら  男性複数lecteurs, 女性複数lectrices

日本人には、なんだか 難しいですね。

でも、普通に使う時、まあニュースや雑誌記事になる時は、男性形単数で記載されることが一般的です。
フランスの人権宣言も
Déclaration des Droits de l'Homme et du Citoyen
人(=男性) と市民(=男性市民 )としての権利の宣言

HOMME (男)が人間という意味と同じであるのです。
最近では、homme にかわり humain (人)と書くように変わってきているそうです。

それでも不公平というか差別であると考える人が多くなっています。
そこで、公的文書、新聞記事などに、この4通りの書き方を全部必ず入れる書き方が出来たようです。
l’écriture inclusive
包括的表記法 とでも言ったらいいのかな?
ぶっこみで書く。
今まで Cher と書かれていたのを Cher .e.s と書くのです。

書く側も、読む側も、かなり面倒くさいのではなかろうか思うのですが、どうでしょうか?

フランス語圏では、熱い論争が巻き起こっているとのことです。
この書き方を取り入れている新聞社も、すでにあると、先生が話していたと思います。
私の理解力が足りないので、先生は説明に四苦八苦されておりました。

ここで、フランスと日本の、性差に対する認識の違いについて、私は考えさせられてしまいました。
例えば、日本だと、看護婦が看護師 と呼び方を変え、職業名では男も女も違いがありません。
この方法の方が便利では無いだろうかと、私は思ったのです。

他の人が言いました。
 「それは、職業からセックス(性)を捨ててしまうというのが日本の考え方で、フランスでは、職種においてもセックスの違いを認める。という考え方だと思います。」と

今まで気がつかなかったのですが、それって、すごく大切な問題なんだろうなと思いました。

日本では、私が、まだ仕事に就いていた頃 「男女機会均等法」というのが施工され、女性の残業規制が男性と同じになったように記憶しています。
仕事においては男女平等という言葉が、働く側の都合ではなく雇用する側の都合で使われ出しました。
なんかおかしいぞ?と感じたものです。

うまく言えませんが、言葉の使い方にまで、配慮をする感性を持つ人たちが多く、それが反映される。
それは、人権を大切にする事であり、すごいことだなと感じたのです。

もっとも、フランス国内でも、賛成反対の意見の対立は多くて、大議論になっているとのことでした。


だらけた国会審議と相撲トラブルばかりの日本のTVを見ていていると、そんな議論が巻き起こる事に、うらやましさを感じたのであります。

私の聞き取り能力と、それを理解する能力も、かなり貧しいので、間違っていたらごめんなさい。

スポンサーサイト

コメント

非公開コメント